奈良桜井店です。 今回は持込み買取りで大東和戦争全史・国訳大蔵経・人文関係の本をお買取させていただきました。
今回は遠方のリピーター様からのお買取りでした。自分で読んだ本の整理で、お立ち寄りいただきましたがいつも驚くほどの値段で買い取ってくれるのでまた水たま書店にもっていきたいとおっしゃっていただきました。今回のリピーター様は売っていただいた本の話や最近永井荷風の作品を読むようになり、沢山のお話をしていってくれました。
永井荷風は4年間にわたるアメリカ滞在を経て書かれた『あめりか物語』翌年にフランスの外遊し記録した短篇集『ふらんす物語』の発表しました。その後慶應義塾大学の主任教授となって教鞭をとりながら、小説の執筆はもちろん、谷崎潤一郎などを世に出した文芸誌『三田文学』の創刊、訳詩集『珊瑚集』の発表など輝かしい功績を次々に残しました。随筆や翻訳など多岐にわたるジャンルで活躍した明治期の文豪、永井荷風。
『三田文学』の運営方針をめぐって大学と意見が対立し、荷風は辞職します。教職を辞した荷風は現・新宿区に移り住んで邸宅に「断腸亭」という名前をつけ、日記『断腸亭日乗』を綴り始めます。荷風はこの日記に、日々の些細なできごとから世相への批判、新聞記事や街の噂などさまざまなことを、季節感のある美しい描写を交えつつ記し、自身の女性関係をも記ました。荷風は『断腸亭日乗』を書き続けることに強いこだわりを持っており、この日記は荷風が死ぬ前日の1959年4月まで、42年間にわたって綴られ続けました。
沢山のお話や、沢山の思い出のある本の数々ありがとうございました。
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