奈良の古本買取りは水たま書店へ

奈良桜井店です。今回は芥川龍之介全集他多数のお買い取りさせていただきました。

今回のお買取りした芥川龍之介は大正期に活躍した文豪となっております。大正期はロマン主義的作品が発表されましたが、ロマン主義とは18世紀ヨーロッパに興った文化・精神運動です。日本のロマン主義は、1912年、明治天皇が崩御し、乃木希典のぎまれすけが殉死するという出来事が起こり、当時の出来事に夏目漱石、森鷗外は衝撃を受けます。この経験を経て夏目漱石・森鴎外の二人が大正文学の土台となっています。芥川龍之介は東京帝大英文科在学中から創作を始め、短編新思潮派の芥川は短編「鼻」を夏目漱石に褒めたたえられ数々の作品を発表。今回お買取りした「芥川龍之介全集」は漱石から激賞を受けた短編「鼻」他、時代を超えて人々を魅了しつづける芥川文学の作品が収録されています。大正初期には自然主義への移行によって衰退しますが、「ロマン主義の終焉した大正時代」という意味を込めて、当時の文化世相を「大正浪漫」と呼んでいます。

今回お買取りさせていただいた書籍は、リピーター様からのお持込みで不要になった本をお持込みいただきました。貴重な書籍を納得の上でお買取りさせていただきました。毎回ご利用ありがとうございます。
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