奈良桜井店です。 今回は出張買取りで土門拳古寺巡礼・朝鮮古蹟図譜他・陶芸関係の書籍をお買取りさせていただきました。
土門 拳は昭和時代に活躍した日本の写真家で、 リアリズムに立脚する報道写真、日本の著名人や庶民などのポートレートやスナップ写真、寺院、仏像などの伝統文化財を撮影し、第二次世界大戦後の日本を代表する写真家の一人とされました。土門拳といえば報道写真家としても有名ですがここ奈良の宇陀市にある室生寺を訪れ、山峡に立ち並ぶ優美な堂塔や、平安初期の木彫仏にすっかり魅せられます。ことに釈迦如来坐像を「この像くらい利口で頭のいい顔をした、天下一の美男の仏像はなかった」と絶賛し、戦中も戦後間もなくの物資のない時期にも、機材や米を背負って出かけ、撮影を続けました。土門はその後の50歳で脳出血によりライカを自在に扱うことが難しくなりその後三脚に大型カメラを据えてライフワークとなる『古寺巡礼』の撮影を開始しました。その後も「女人高野室生寺」も刊行。室生寺撮影で撮り切ったとは思えず、いくらでも撮れると土門の写欲をそそった寺でした。
今回お買取りした土門拳のライフワーク作品となる 「古寺巡礼」の限定版でした。お客さまは大切に書籍を保管されており経年以外のイタミ等は見つからず、とてもきれいな状態で、大切にされてきたことがわかりました。お客さまに納得してもらえるようお買取りさせていただきました。ありがとうございました。
9月になってからお客様の持込み買取りや出張買取の要望も多く、ご利用いただいているお客さまには感謝の気持ちしかありません。私どもも必要な書籍が次に必要としてるお客様にお届けできるよう今後も邁進していきたいと思います。
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