奈良桜井店です。 本日はお持込買取りで 澁澤龍彦全集・大江健三郎・安部公房他仏文学・現代文学関係の本をお買取させていただきました。
今回お持込みいただきました大江健三郎は愛媛県喜多郡出身。東京大学文学部仏文科卒。大江は終戦時10歳で学校では毎日、天皇のために死ねるのかと聞かれていたと大江自身が語っています。この戦時中の体験がその後の半生に影を落としました。在学中学生作家としてデビュー、当時最年少の23歳で日本で捕虜となった米軍黒人パイロットを題材にした短編「飼育」で芥川賞を受賞しています。「飼育」は後に、大島渚監督が映画化しました。また94年には、ノーベル文学賞を受賞。ノーベル賞授与当時、この屈辱が大江氏を強く支配し、その作品の多くに影響を与えていると評価。作品には、暗く不穏な力によって軸がぶれる世界が頻繁に描かれており、アカデミーは「大江氏自身、執筆は悪魔払いだと表現していた」と述べている。日本への原子爆弾投下や、知的障害を持つ息子とのかかわりについての力強い作品で知られた大江は今年の3月に老衰でお亡くなりになりました。
今回は、持込み買取でご利用していただきました。前回もお持ち込みでご利用していただきましたお客さまからのお買取です。澁澤龍彦全集は全巻揃いでご持参いただき、ご納得のうえでお買取りさせていただきました。皆さんが大切に読まれた本を納得して買取させてもらうようにしております。
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