
東京金井町店です。本日は赤い風船あるいは牝狼の夜の初版本他をお買い取りしました。
今回お買い取りしたのは宮原安春著書の一番有名な書籍です。宮原は1942年に長野で育ち、その後早稲田大学へ進学。在学中に平岡正明と「犯罪者同盟」を結成。吉本隆明・埴谷雄高・森秀人らが講師だった自立学校の事務局に平岡と共に参加しました。自立学校の生徒だった赤瀬川源平と、平岡・安原らは犯罪者同盟の機関誌である、お買い取りした「赤い風船あるいは牝狼の夜」を刊行。
この本は当時、吉岡康弘が撮影した無修正ヌードが猥褻図画分布容疑にて捜査を受けることになった。また赤瀬川源平はこの書籍に印刷「千円札」にて当時偽札が出回った事件「チー37号事件」の容疑者として取り調べを受けた。通貨及証券模造取締法違反に問われて裁判、その後「懲役3月、執行猶予1年、原銅板没収」となる。上告するも棄却となった「千円裁判」のきっかけになったのもこの「赤い風船あるいは牝狼の夜」でした。
今回のお買取はリピーターのお客様からお買い取りさせていただきました。貴重な書籍を納得した価格でお買い取りさせていただきました。お電話でも来店でも、メールでもLINEでもご依頼いただいて構いません。読んでそのまま置いてある眠っている書籍はありませんか?水たま書店ではご自宅に眠っている本を次の必要なお客様へ使ってもらえるよう、お買取させてもらっております。ご質問等ございましたらLINE・お電話でお気軽にお問い合わせください。