奈良桜井店です。今回は萩原朔太郎全集・木村重信著作集・スタンダール他フランス文学関係の本をお買取りしました。
今回お買取りした萩原朔太郎は群馬県前橋市生まれの詩人。当時の流れで口語自由詩をつかい萩原の感覚により独自の詩風を確立しました。「月に吠える」が萩原の処女詩集となっており、詩は54編収録されています。当時「月に吠える」は500部刊行されましたが内務省の検閲により「愛燐」「恋を恋する人」2篇が風紀を乱すため削除しなければ発売を禁止するとの命令で削除し削除版が流通しましたがすぐに売り切れ。室生犀星と相談し再版せずにそのまま絶版。その後北原白秋の弟「アルス出版」から再版されました。萩原は検閲に対し『風俗壊乱の詩とは何ぞ』と地元紙の上毛新聞に寄稿し共に「性欲に関する一種の憧憬およびその美感を歌ったもの」とし、「極めて典雅な耽美的な抒情詩であって、どこに一つの不思議もない」と反論しました。初版無削除版は萩原の故郷前橋にある前橋文学館で保管され一般公開しているそうです。
今回お買取りさせていただいた書籍はほとんどが全集で多量にお持ち込みでした。貴重な買取りさせていただき、またたくさんの本をお持込みいただきありがとうございました。貴重な書籍を納得の上でお買取りさせていただきました。ご利用ありがとうございます。
ご自宅に眠っている書籍はありませんか?水たま書店 桜井倉庫ではご自宅に眠っている本をお買取させてもらっております。ご質問等ございましたらLINE・お電話でお気軽にお問い合わせください。