

奈良桜井店です。今回は茨木のりこ他、詩集・猫に関するの書籍を多くお買い取りしました。
今回は今回は詩人・茨木のりこに関連する書籍をお買い取りしました。日本を代表する詩人の一人であり、その詩作は読む人々の心を強く揺さぶります。「詩」とは時に日常の些細な出来事や心の中のつぶやきを作品にしていきますが、茨木のりこの作品は、そんな詩の力を存分に感じさせてくれます。茨木のりこは、1926年に大阪で生まれ、戦後の混乱期を生き抜きながら、詩作を通じて、女性として、また一人の人間としての生き方を問う作品を数多く残しました。代表作のひとつである詩集『自分の感受性くらい」という詩は、読者自身が人生の主人公であることを力強く教えてくれる名詩として、多くの人々に今もなお愛され続けています。
「自分の感受性ぐらい」
ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて
気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか
苛立つのを
近親のせいにするな
なにもかも下手だったのはわたくし
初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな
そもそもが ひよわな志にすぎなかった
駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄
自分の感受性ぐらい
自分で守れ
ばかものよ
今回のお買取は初めてのお客様でおおよそ3000冊程度お買い取りさせていただきました。引っ越しのために読み返すことがない蔵書をお買い取りさせてただき、水たま書店を気に入っていただきお友達にも紹介してくださると言っていただきました。お電話でも来店でも、メールでもLINEでもご依頼いただいて構いません。読んでそのまま置いてある眠っている書籍はありませんか?水たま書店ではご自宅に眠っている本を次の必要なお客様へ使ってもらえるよう、お買取させてもらっております。ご質問等ございましたらLINE・お電話でお気軽にお問い合わせください。