奈良桜井店です。本日は甲骨文字・中国史跡関係の本を出張買取でお買い取りしました。
今回お買い取りした書籍は中国・漢文関係の書籍がほとんどでした。中国四千年の歴史とよく耳にしますが、三三〇〇年前に中国大陸最初の王朝とされている殷王朝。当時最古の漢字される甲骨文字が使用されており、亀の甲羅、鹿の大腿骨にひび割れを生じさせ吉兆を占い、王朝の重要な決定事項を決めていました。その漢字誕生の謎を生涯かけて研究した文字研究者、白川静。今回もお買い取りの一部に白川静の著書がありました。白川静は6800字個々の文字の起源を明らかにさせ、字書三部作を完成させました。その漢字の謎を解くためには眺めるだけでなく徹底的に文字を模写する、模写することで書いた人がどういう意識でその文字の太細・膨らみを表したか96年の生涯をかけ研究しました。白川は明治生まれ福井県出身。白川は小学生の頃、福井県の国学者・歌人橘曙覧の宮跡に訪れ、白川の「万葉集」との出会いがありました。その文学的土壌から当初万葉集の研究をしたかったそうですが、当時の白川では書物を買うことができず古代中国の漢字の研究に進みました。白川は日本古代の「万葉集」、中国古代の世界で最も古い歌謡集「詩経」を比較研究し共通する民俗を明らかにし、若き日の思いを実現していき、より深い、壮大な学問となっていきました。
今回のお買取は水たま書店に初めてご依頼いただきましたお客様から、出張買取で書籍をお買取させていただきました。専門書の買取りで沢山お買取させていただきました。ありがとうございます。ご自宅に眠っている書籍はありませんか?水たま書店 桜井倉庫ではご自宅に眠っている本をお買取させてもらっております。ご質問等ございましたらLINE・お電話でお気軽にお問い合わせください。