東京金井町店です。本日はレーニン全集・宮本百合子全集他お買い取りしました。
今回お買い取りした書籍は全集が多く、お客様が「晩年ゆっくり読もうと思っていた」と大切に保管されていた書籍をお買い取りしました。今回は宮本百合子全集の新版をお買い取りしました。宮本百合子は、東京生まれのプロレタリア文学作家。その影響は祖父中條政恒の影響が大きいとされています。中條は幕末の武士で開拓者。福島県現郡山市の安積郡桑野村は明治初期まで未開拓の地でしたが、中條がその開拓事業に任命され、開拓資金と移民を募るため「開成社」を設立し、のちに桑野村が誕生。頓挫しかけた安積疏水の計画も実現する運びとなり「安積開拓の父」と呼ばれ、晩年は開成山に移り住み、亡くなるまで過ごしました。その孫にあたるのが宮本百合子。すでに祖父は亡くなっていましたが開成山に祖母運が住んでおり、毎年のように訪れ、そこに住む村民は貧困に苦しんでいる現実を知りました。18歳にして小説「貧しき人々の群れ」を発表。社会が発展していく一方、貧困を生んでいる矛盾を描きました。開成山で過ごしたこの強烈な経験が宮本の素となってプロレタリア文学の道へ直走りました。
今回のお買取は水たま書店を利用していただいたお客様の紹介から、出張買取で書籍をお買取させていただきました。晩年活字が読みにくくなりでも大切に保管してきた書籍をどうにかしたいとご相談いただいたお客様でした。沢山お買取させていただきありがとうございます。ご自宅に眠っている書籍はありませんか?水たま書店ではご自宅に眠っている本をお買取させてもらっております。ご質問等ございましたらLINE・お電話でお気軽にお問い合わせください。